同僚が去った日
同僚が、しばらく会社を離れることになった。
理由は、会社の代休の扱いに納得できなかったからだ。
彼女は最後まで反発していたし、その結果、溜まっていた代休を消化するために、5ヶ月休むという選択をした。
制度としては間違っていない。
むしろ当然の権利だと思う。
ただ、正直に言えば、私は「そのまま戻ってこないのでは」と感じていた。
だから今日が、最後だと思う。
彼女は、アイデアを出す人だった。
こちらが現実的な制約や手順を考えている横で、
「こうすれば実現できますよね」
と、平然と言う。
いや、そんな簡単じゃない。
と言いながらも、やってみると、できる。
聞いた時は、かなり机上の空論に近い発想も多かった。
「言うのは簡単なんだよな」
そう思ったことも、一度や二度ではない。
わかっていってるのかどうかは怪しいけど、結果的にはできる。
最初は無理だと思ったアイデアでも、少し形を変えると現実味を帯びることがあった。
気づけば、自分一人では辿り着かなかった考え方に、引っ張られている時がある。
彼女は、職場を盛り上げるタイプというより、
こちらの思考を一段先へ押してくるタイプだった。
面倒だった。
振り回されもした。
急に難題を持ってくるし、こちらの作業量を軽やかに増やしていく。
それでも、一緒に仕事をしていると、自分の発想や視野が広がる感覚があった。
できない理由を並べるだけでは終わらない。
「じゃあ、どうすれば近づけるか」を考えさせられる。
だから、しんどいのに面白かった。
自分を発展させてくれる存在が、一人いなくなった寂しさがある。
もちろん、一人で仕事を進める気楽さはある。
決まったこと、自分が設計したシステムで、自分の判断だけで進められる。
それはとても効率が良く、心地よい。
でも、彼女と仕事をしていると、自分だけでは固定されていたアイデアや発想が、ふと切り替わる瞬間がある。
「そんな考え方があったのか」
「そこを変えればいいのか」
一人では生まれなかった視点に出会うことがある。
それは、ただ仕事を片付ける以上に、貴重な体験なのかもしれない。
おそらく、そんな人はこの職場では会えないと思う。
本当にとても寂しい。自分の成長も止まる可能性が高い。それではダメなんだけど。
そんな人がいなくなったのはとても寂しい。
« Premiere pro 2026の悲劇 | トップページ | iPad miniのバッテリー健康度を調べてみた »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- Macの画面が消える症状、ケーブルを変えてみた。はてさて(2026.07.09)
- iMac Late 2009 , いよいよお別れか?(2026.07.02)
- やっぱり、書いてうさを晴らすことにする(2026.06.27)
- カミさんに頼まれた動画の編集。さてどれを使って編集する?(2026.06.13)


